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SLEの合併症

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合併症とは、ある病気が原因となって起こる別の病気のことです。また、手術や検査、薬の投与などの後、それらがもとになって起こる病気を指す場合もあります。

現在は診断技術や治療の進歩により、SLEにおいても生命予後の改善につながっています。しかし一方で、新たな合併症もみられるようになってきました。
※合併症はすべての患者さんで起こるわけではありません。

感染症

感染症はSLEにおいてよくみられる合併症で、時には命に関わる場合もあります。SLEの患者さんは、免疫のはたらきに異常が起きているため、細菌やウイルスなどの外敵が体内に侵入した際にうまく攻撃・排除ができず、感染症が重症化しやすくなる場合があります。また、ステロイド薬や免疫抑制剤によっても免疫作用が低下し感染症にかかりやすくなるため、感染予防が必要です。

糖尿病

ステロイド薬の服用によって糖尿病や耐糖能異常がみられることがあります。食後高血糖、尿糖が特徴的にあらわれます。多くの場合、ステロイド薬を減量すると高血糖は改善する可能性があります。治療は食事・運動の改善が基本となりますが、必要に応じて糖尿病の薬の服用や、インスリン注剤を行います。

消化性潰瘍

主に、ステロイド薬や非ステロイド性抗炎症薬などの治療薬が原因でできる潰瘍です。ステロイド薬の長期・大量投与により発症しやすくなることがあります。特に非ステロイド性抗炎症薬との併用において、注意が必要な場合があります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨の量が減少したり骨の強度が低下して、骨折しやすくなる全身性の病気です。閉経後の女性や高齢者によくみられる他、病気や薬によって起こることがあり、QOL(生活の質)の低下につながることがあります。SLEにおいては、ステロイド薬によって起こる「ステロイド性骨粗鬆症」の合併が起こる場合があります。

早期発見のための骨塩量および骨代謝マーカーの定期的測定と、予防的治療も含めた食事療法、理学療法、薬物療法などの総合的治療が必要です。

動脈硬化・心筋梗塞・冠動脈病変(心血管イベント)

SLE患者さんは、動脈硬化を起こしやすく、頸動脈のプラーク(血管内に付着したコレステロールや脂肪)が多くみられます。また心臓の冠動脈でも同様の状態が起こりやすく、これによって心筋梗塞の頻度は、一般の人よりも多くなるとされ、特に若い成人に起こりやすい傾向があります。また、治療に用いられるステロイド薬の副作用も、動脈硬化が進む要因となる場合があります。

SLEの診断当初から、予防のために食事療法や脂質異常症の予防、高血圧の管理、禁煙などが必要です。

目の病気

ステロイド薬を長期にわたって使用している場合、白内障や緑内障などの目の病気が起こりやすくなります。また、免疫調整薬を長期間使用している場合、「網膜症」が起こることもあります。放置すると失明に至ることもあるため、定期的に眼科検診を受けることが必要です。

SLEの合併症
図:SLEの合併症

【参考文献】

橋本博史:全身性エリテマトーデス臨床マニュアル第3版. 日本医事新報社. 2017.

【監修】

北海道大学大学院医学院・医学研究院 免疫・代謝内科学教室 教授 渥美 達也先生

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