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子どもへの遺伝について

SLEは、遺伝的な要因の他に、環境、免疫システムの異常、性染色体・性ホルモンなどさまざまなことが要因になって発症すると考えられています。子どもへの遺伝について、かかりやすい体質や大もとの原因などが受け継がれることはありますが、必ず受け継がれるほど強い遺伝性ではありません。

妊娠・出産の検討

基本的には、ステロイド薬が維持量で寛解の状態にあり、重篤な臓器障害がなければ妊娠・出産は可能だと考えられています。また、現在活動性があって臓器の障害があっても、治療によって回復できるようであれば治療後に妊娠・出産は可能です。一方、重篤な臓器障害があるなど母子への負担が大きいと考えられる場合は、さまざまな条件をもとに検討されます。

胎児への影響

SLE患者さんの妊娠率は健康な女性と差がないと考えられていますが、妊娠の経過にSLEが影響し、自然流産や出産時の胎児の体重が軽い割合が高いことがわかっています。その要因は、疾患活動性やさまざまな抗体・治療薬などの影響が考えられます。また胎児に、紅斑や不整脈などの「新生児ループス」の症状があらわれることもあります。

妊娠・出産の準備とケア

妊娠は、SLEの症状が悪化する要因にもなります。一般的に、妊娠14週まではSLEが悪化する傾向があり、その後分娩までは症状が軽くなり、分娩直後から再び悪化する場合が多くみられます。

妊娠中や出産後、ステロイド薬などの服用については、必要に合わせて医師が判断します。自己判断で中止しないように注意しましょう。また出産後は、育児による心身への負担が大きくなります。治療を続けながら、家族や周囲の人の理解を得つつ、十分に休息をとるようにしましょう。

【参考文献】

橋本博史:全身性エリテマトーデス臨床マニュアル第3版. 日本医事新報社. 2017.

【監修】

北海道大学大学院医学院・医学研究院 免疫・代謝内科学教室 教授 渥美 達也先生

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